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共催:立命館大学 歴史都市防災研究所/独立行政法人国立文化財機構
協力:UNESCO(国際連合教育科学文化機関)・ICCROM(文化財保存修復研究国際センター)・ICOMOS/ICORP(国際記念物遺跡会議防災国際学術委員会)ICOM(国際博物館会議防災危機管理委員会)・文化庁
2017年8月28日(月)から9月16日(土)の20日間、立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修(UNESCO Chair Programme on Cultural Heritage and Risk Management, International Training Course (ITC) on Disaster Risk Management of Cultural Heritage 2017, 12th year, Ritsumeikan University)を実施いたしました。
第12回目の本年度は、世界各国より235名からの応募者の中から、ブータン、フィリピン、トルコ、マラウイ、マレーシア、ブラジル、ラオス、インド、フランス、イタリア、ミャンマーの計11名を選出し、招聘しました。
研修では、世界各国から文化遺産防災、保護に関する専門家を招き、日本の文化遺産と危機管理に関する取り組みのみならず、世界各国特有の文化遺産保全と防災の現状と今後の課題についても理解を深めました。
また、今年から、独立行政法人国立文化財機構にご共催いただき、動産・不動産文化財の災害からの保護に関してご教示をいただきながら、総合的な防災手法やアプローチを考察しました。
具体的には、当研究所内での講義、京都市内の社寺、景観指定地区の見学、京都国立博物館での実習を通じて、日本の文化遺産防災計画、自然災害への対処、文化財の保全修復等を学び、さらには、世界文化遺産に指定されている熊野地域の水害や土砂災害からの復興プロセスや神戸北野地区の視察を通じて阪神淡路大震災からの長期的な復興を学びました。
最終日に行われた国際シンポジウム「日本と世界がともに目指す文化遺産防災」では、国内外から約75名が出席し、グローバルな視野から、過去の災害から得られた教訓を元に、これからの防災研究のあり方について考察する大変有意義な場となりました。また、一部の研修者も研修の成果を発表し、研修後、自国での文化遺産防災への取り組みをより強固なものにすべく、今後の活躍が期待できる発表内容となりました。
立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修は、これまで実施した研修実績をもとに、立命館大学内外の研究者、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)、ICOMOS/ICORP(国際記念物遺跡会議防災国際学術委員会)、ICOM(国際博物館会議防災危機管理委員会)の国際機関、文化庁をはじめとする行政、そして現場の専門家など多彩な講師陣、また、世界各国からの研修者の積極的な参加により高い評価を得ています。本国際研修では、今後も、当研究所の研究成果に基づいた国際社会に向けた成果発信や貢献活動を継続してまいります。
京都府文化財保護課による講義 |
清水寺修理現場の視察 |
世界遺産清水寺の訪問 |
保存地区の視察(市民消火栓) |
先斗町火災現場の視察 |
リスク評価のフィールドワーク(先斗町にて) |
土砂崩れの講義(当研究所にて) |
緊急対応における討議(当研究所にて) |
京都市消防局の講義(東福寺にて) |
東福寺にて |
横垣峠(三重県) |
復興プロセス計画のためのワークショップ |
復興プロセス計画のための討議 |
ケースプロジェクトと討議の最終プレゼンテーション |
送迎会と修了書授与 |
国際シンポジウム グループ写真 |